re: 最初の二行だけでも可(^^;
POSTED BY 中石 | 2003.05.25 SUN 01:15 | 編集 | 削除
企業戦略的ことでなく、別の観点から思いついたままに。
「ゲーム」が「カッコつける」という現象は、
いわゆる「ゲーム世代」の人間が社会人化することにより起こる「ゲーム業界の地位向上」が原因の一つだと考える。
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僕達は、ゲームが映画やTVと肩を並べるくらい社会的に大きなものになっていく様を見てきた世代。
ニュースなどで「ゲーム業界が何兆円産業」と報じられる度になんとも嬉しい感じがした。
ゲーム業界の成長=自分達の好きなゲームが社会に認められていくのだから我がコトのように嬉しいのだ。
1993年以降「バーチャファイター」が出てから、ゲームのマスコミへの取り上げられ方も変わってきたように思う。
実際、ゲームの紹介をしてくれるTV番組など早朝か深夜にしかなく(任天堂以外w)その状況は今も変わらない。
-何年か前に、TBSラジオの面接で伊集院光氏に-「GAME WAVEって、正直どお?」
-と聞かれたことがあるんだが、せっかくだからとボロクソ言っちゃったけどね。
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ゲームの受け手が送り手になったとき、以上の時代の流れから僕達は多様化する趣味を飲み込みつつ、
自然と「ゲーム業界の地位向上」を行っていたように思える。
ノハラ君もそうだけど、今カッコイイ趣味(ごめん上手い表現がみつからない)を持ってるヒトの
プロフィールにも「子どもの頃はゲームオタクだった」的な書き方をしているのを良く見かける。
映像であれ音楽であれ物語であれ、僕達の中には共通の、共有する原体験として「ゲーム」がある。
かつてのゲームの敵=親に「ピコピコくだらないことしてないで勉強しなさい!」ときつくしかられて
成長した僕達(ゲーム業界)が「ゲームはくだらなくねぇ、かっこいいんだ」といいたくなるのも無理は無い。
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では、ゲームが認められた社会において、カッコイイ宣伝は必要かどうか?
押井守の言葉で締めくくりたいと思う(身もフタもなくてスマン・・・
----「予告と本編は別物であって・・・」(Talkin Headより)----
「100分で表現している映画というのは100分でしか表現できないから100分なんであって、
3分で表現できるものだったら3分でやればよろしい、ってことです。そういうことで言えば、
予告は全部ウソだし、パイロットフィルムも大ウソだし、宣伝だって根本的にはそれ自体ウソである ことが前提になっている。
作る側も宣伝する側もお客さんも、それを知っている。TVコマーシャルみたいなもんでね。
コマーシャルを100%信じている人間なんか現在いないでしょう?
全部の製品が最高だって言ってるわけだから、ウソに決まってんじゃん」
追記:小島秀夫は昔から「映画への恩返しでゲームを作ってる」って言ってて、MGS3の宣伝の仕方は昔とあまり変わってないと思う。お金があるからハデになっただけで。