押井守は実写映画を撮るとき、セルアニメの手法を持ち込むという実験を進んでやってます(顕著なのは「 紅い眼鏡」(1988年))。 実写でそういう表現を直接やると、コミカルさを狙ってるシーンなんかは、こうコミカルなんだけどちょっとくどいなぁ、というふうに思ってしまったもんなんですが、「コミカル」という所に着目した場合、クエンティン・タランティーノのセンスには唸らされるものがあります。くどさが無くマンガっぽい。・・・というのが全体を通しての印象。 「で、今までのタランティーノ作品と比べてどうなのよ」という点ですが、とりあえず中身無し。「ますます洗練されたB級」というか。失笑の嵐。世間的には評価良くないだろうなぁ。 今回、前半の日本に渡るまでのシーンまでは、「パルプフィクション」に通じる独特の空気感が出てたんで、こう「今までの水準を下回ってはいないかなぁ。」と安心して見てたものの、中盤から、日本に舞台が移ってから、もう最高のはちゃめちゃ加減。「女子高生+鉄球」VS「白人女+日本刀」?!爆笑。それに外人が喋るつたない日本語でもガクッとくるのに、出てくる日本人ですらつたないのはどういうことだよ!外人が描く日本ってどうしてこうトチ狂ってるんだ・・。 【関連】 「Kill Bill」公式WEB / 「Kill Bill」公式WEB(日本版)
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