押井オタ的視点(個人的分析)で、感想を書いてみます。 最初に思うのは、以前 紹介した 押井守×鈴木敏夫対談の時も書いた、押井守の「内的変化」、これがよく現れているなぁと思いました。どういうことかというと、過去にはなかった(と思う)、「視聴者の感情に直接訴えるシーンが結構多い」、そして、予想外にエンタメシーンが割とあった。前回の「Avalon」はサービス精神の固まりだけみたいな映画だったという印象なんですが、この時点ではそれが押井守の内的変化の表れとは思わなくて、たまたまエンタメに徹する映画を作ったんかなと思ったもんですが、この時点から既に大きく変わるものがあったのかもしれない(…短絡的か)。 押井守は今まで、映画という枠の中で、「アニメ」と「実写」の間を行き来して、映画というものについて模索してきたように思われるのだけど、それはずっと方法論・ロジックに終始していたんではないかと。しかし今回、新しい回答を見せられたように思う。それはやはり先も言った「感情に直接訴える」ということ。 つまり、今までずっと左脳だけ使ってたけど、右脳も使ってみるか、みたいな感じかな…。うまく言えない。(…別に実際今までの作品が左脳だけで作られたという意味ではありません) [関連リンク] イノセンス公式WEB / ProductionIG イノセンスページ / 押井守非公式ナイト[面白かった他サイトのレポ] 当日のイベントレポ / 押井守×川井憲次インタビューレポ / イベント自体に対する考察 / 野良犬の塒
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